ご無沙汰しています。
すっかりPCを開くこともなく日々を過ごしています。
これ、前回も書いた気が…
今回は最近ハマっているNetflix配信作品『私の解放日誌』について。
実は、今晩が最終回です。
どんな結末になるのか、楽しみでありながら、でも終わってほしくない気持ちも大きくて複雑。
そして、身近にこの気持ちを共有できる人がいない悲しみ・・・
何が素晴らしいのか。勝手に語らせていただきます!!
主要キャスト・・・役どころ
★ソン・ソック・・・サンポ・シンクで働く無口な男。
★キム・ジウォン・・・ヨム家の末娘。無口なのには意味がある!
★イ・ミンギ・・・ヨム家長男。父親の顔色うかがいがち。
★イエル・・・ヨム家長女。早く恋の相手を見つけたい。」
★チョン・ホジン・・・ヨム家家長。サンポシンクと農家兼業。
★イ・ギョンソン・・・ヨム家母。休む暇なく家事と家業の手伝いをこなす。
あらすじ
配信しているNetflix公式ホームページにはシンプルにこの二行。
単調な生活にはもううんざり。代わり映えしない毎日から抜け出したいと願う3人のきょうだいが、自由と生きがいを求めて奮闘する姿を描く。
https://www.netflix.com/jp/title/81568411
この紹介文と、予告動画を見てみても、正直なんのこっちゃ??ぼんやりしているなーという感想。これも制作側の作戦か?とも思いながら見始めました。
主人公は郊外から長時間電車に乗ってソウルに通勤する30代の三兄弟。姉のギジョンは性格がキツめで恋の相手を探す会社員。長男のチャンヒはコンビニの親会社で働き、人生の不公平に嘆く日々。末娘のミジョンは大手カード会社で嫌味な上司のもとデザインの仕事をする派遣会社員。毎日鬱々としながらも毎日を過ごす3人と、無口な自営業の父親、小言が多い母、そして父の職場にほぼ住み込み(隣の家)で働くソ氏…
彼らの日常と【解放】のお話です。
私の押しポイント
練られたセリフのひとつひとつ
最初は、展開のないドラマ?とぼやっと見ていたのだけど…見れば見るほどハマッていきました。
何も考えることなく、つい口から出してしまうようなセリフで周りの空気を凍らせて気まずくなる場面に「あるな~。後悔するやつだ…」と共感したり、一回見ただけだと、「何言ってんだ?この人は?」と理解できずに、後々に「こういう意味だったのか…?いや、やっぱりちがうか?」と考えたり・・・
脚本家に感服するばかり。よく、この言葉がでてくるよなぁ、と。
特に印象的かつ、本国ではブームなっているとかいないとかいうセリフ。
「私を崇めて」 (第2話)や
「私はあんたが、言葉で人を惑わせないから好き。あんたの言葉は一つ一つが尊いの」(第2話)
「人は寂しい時が一番まともだと思う。だから、夜のほうがまともなの」(第11話)
「街へ出て本能を鈍らせるべきだ。カエルが潰れて死ぬような話ではなく、女同士の薄っぺらい会話に揉まれるようになれ。飽き飽きして、男にも嫌気がさすほど。本能が生きている女は怖い…お前は怖い」(第10話)
毎話、はっとさせられる台詞の数々に、心をもっていかれるのです。
俳優陣の演技
とにかく、台詞だけでなく、表情、目線で語る俳優陣の演技が繊細で素晴らしいと思うのです。
どんな思いで彼女/彼はこの表情なのだろうか?
この涙は何を思ってながしているのだろうか?
この薄ら笑いの表情にはどんな感情が隠されているのだろうか?
一筋縄で理解できない、そんな繊細さを表現している俳優陣。
あらすじにあるように、主人公一家は皆それぞれに閉塞感と鬱屈した感情を抱えています。だから最初のほうはとにかく不機嫌&無表情。「だるいな」「めんどくさいな」「イラつくな」という感情があふれているんです。ですが、話が進むにつれてその表情にも変化が。表情が柔らかくなってきて、「幸せ」「喜び」「安堵」が増えていくんです。
その演じ分けができる俳優たちの演技力に惹かれています。
私は、韓国ドラマはこのコロナ禍根で初めて見るようになり、ずぶずぶと沼にはまっているひとりです。
だから正直、今回の俳優陣が出てるドラマは数本しか見たことがありません。でも、ここがまた韓国ドラマのすごいところで、こんな素敵な俳優たちのほかの作品が気になってしまうじゃないですか!!
ここからどんどんとソン・ソックやイ・ミンギ出演作品にまで手を伸ばしていってしまう様子が目に見えています(笑)
キム・ジウォンは幾つか見たことがあって、かわいいなぁ、と思ってましたが、今作は今までの『できる」女性役とは全く違ってて新境地!!と勝手に思っています。薄化粧のドアップでも美しいのは変わらずですが。
まだまだ韓ドラの沼からは抜けだせそうにありません。
『普通の人たち』に共感するアラサー
韓国ドラマって、『御曹司と一般人の恋』系の話が多い気がします。
ありえないほど出来た人が、ありえないほど不幸な人に恋をしたり。
それはそれで面白いし、夢があるし、イケメン俳優が出てるし・・・って見ることはあるんですが、やっぱり妄想はできても、共感はできない。
その点、この『私の解放日誌』は共感する点があちらこちらに。
そもそも、私の「解放」は何だろうか?自分の現状、私生活にも照らし合わせて考えちゃうんです。
上司や同僚に気を使いながら会社員として働いて、ただ日々をすごしてあっという間に2022年も半年が近づいてきていて・・・現状に満足していないけれど、そんな満足すらしていない現状をも抜け出す勇気はない。「変わりたい」という欲はありながら、そのためにはどうしたらいいのか…
ヨム家の子供たちのそれぞれに共感しながらも、彼らの感情を「なんて暗い考え方…」と一歩引いてみている自分がいます。
そして、ヨム家の父母にとってもこれは「解放日誌」なんです。それがどういう「解放」なのか、はまた賛否あるかと思いますが。そしていろんなとらえ方もあると思いますが。。。
キラキラした出来事は全話起こりません。
でも主人公たちと一緒になって、小さな幸せやときめきを感じる場面はあちこちに。
私も毎日、五分間のときめきを集めて、日々を乗り越えていきたいと思うのです。
そして今日は最終話。。。
気になる!!終わってほしくないと思いながらも、シーンをかみしめながら待機するのです。
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